それでも君が好き


「俺で良かったら、話せ。
 このままじゃ赤ちゃんも危ない。」


「・・・ッ・・う・・んっ・・」





ずっと誰かに話したかった。


あの夜のこと、

侑祐さんのことも------…


胸の中に詰め込んだモノを、全部綺麗に吐き出したかった---…。




「あ・・のね?」




そうして、あたしはゆっくり拓に話した。


拓は何度も何度も優しく背中を撫でてくれて…。



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