それでも君が好き




「それじゃ、行って来る。」

「はい、気をつけてくださいね?」





今日から侑祐さんはパリへ出張。

あたしはお留守番。



「早めに帰ってくる。
 帰ったらどこかに行こう。」

「楽しみにして・・・います・・」





ねぇ・・・侑祐さん・・?


あたし達に今度はないんだよ?






「侑祐さん、」

「・・ッ?!」







あたしは侑祐さんに触れるだけのキスをした。



これくらいは許してください―…。


これが最初で最後のキスにしますから―…。


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