それでも君が好き
「如月さん、顔ニヤけてます。」
「あ、ごめんな?」
「年下の奥さんとなにかあったんですか?」
「ん、まあね~♪」
今朝、まさか奈由からキスされるなんて思ってもいなかった。
やっぱり連れてこれば良かったな~…
なんてちょっぴり後悔してみたり・・・
「普段冷酷な如月さんをニヤつかせるなんて…
奥さん、すごいですよね~!!」
「まあな?
お前にも今度紹介してやるよ!!
ただ~し!!
惚れるなよ・・・?」
「はいはい・・・わかってます。
どうせなら、パリで指輪とか買ったらいいんじゃないですか?」
「あ、いいなソレ!!」
そういえば、俺達の結婚指輪・・・
奈由、肌身離さずつけてくれてたっけ?
俺はチェーン通して首から下げてるけど。