それでも君が好き


「まあ、いいけど。
 どうせお前は連れ戻される運命にあるからな。」

「さぁ、どうなのかな?」

「そうだって。
 あ!ヤバい、俺帰るわ!!」

「うん、ありがと~」



だけどね?

やっぱり、決心が揺らぐこともあるの―…。



「ックウ~~~~~!!」




あなたが誰かのモノになるなんて考えたくもない。


だからそんなときは涙を流して自分に言い聞かせるんだ―…。





元々誰にもあいされてなかったじゃない、

勝手に彼を愛したのはあたし自身なんだ、って。




ねぇ、侑祐さん?

明日まであなたのベッドで眠るけど怒らないでね?

明日になれば、

全部リセットしてあなたに返すから―…


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