それでも君が好き


「でしたら…この指輪なんていかがでしょうか?」





店の奥から出されてきた小さなトレーの上には…

ピンク色のダイヤで花が作られている、小さな指輪が置かれていた。



「桜…ですか?」



見た目は桜っぽいような…

でも、桜ではないような…


店員さんはクスリ、と笑うと「少し違いますよ。」と言った。




「実はこれ、桃の花…なんです。
 少し桜に似ていますが……
 桃の花の花言葉は…
      





















        …あなたに夢中。」


< 98 / 177 >

この作品をシェア

pagetop