それでも君が好き
「でしたら…この指輪なんていかがでしょうか?」
店の奥から出されてきた小さなトレーの上には…
ピンク色のダイヤで花が作られている、小さな指輪が置かれていた。
「桜…ですか?」
見た目は桜っぽいような…
でも、桜ではないような…
店員さんはクスリ、と笑うと「少し違いますよ。」と言った。
「実はこれ、桃の花…なんです。
少し桜に似ていますが……
桃の花の花言葉は…
…あなたに夢中。」