◇隣の君◇トナリノキミ
「華菜…。」
私は許さないって思ってる…だけどこんなに謝ってくれるなんて思ってなかった…
「いいよ。私許す。許さないって思ってたけどもういいの」
華菜がいきなり顔をあげた。
華菜の目には涙がたまっていた…―
「ゆっ許してくれるの!?」
「そんなん…
いいに決まってんじゃん!」
「ありがとう…ありがとう。」
何回も謝ってくれた。
「んじゃあ教室に行こうか!」
「うん!」
私と華菜は手を繋いで仲良く教室に戻って行った。
宮島君はその場に取り残された。
「ふっ、俺って悲しい(笑)」