◇隣の君◇トナリノキミ
そこには宮島君が待っていた。
……と華菜が待っている。
「二人ともどうしたの?帰らないの?」
「ぁあ!紗香お帰り。一緒に帰ろうよ。待ってたんだあ。」
「うん!帰ろ。待っててくれてありがとう」
「いいよ。宮島君早くいこう」
宮島君と華菜は二人で歩いていった。
まるで私なんか居ないみたいな―…
華菜が気づき早くおいでよと言うから走って二人の所に行った。
華菜は宮島君の腕に巻き付いていた。
宮島君は必死に放そうとしていたけど諦めたのか放すのをやめた。