◇隣の君◇トナリノキミ





私は啓太の病室に向かった。
ガラ…
重い足取りで病室に入る。



「啓太…」



パチッ
啓太がうっすらと目を開けた。

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ



「さ…さや…か。ごめん。さっきも……言ったかもしれない…けど」


「啓太…喋らないで死んじゃう…」



「俺はもう…死ぬん…だよ。俺の体だか…ら分かる…。死ぬ…って事。」




ピッピッピッピッ…


涙が沢山出ていた。
啓太…死んじゃいやだよ…
私を置いていかないで




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