◇隣の君◇トナリノキミ
「みーじーまーさんっ!」
後ろから肩を叩かれた。
後ろを振り向く。
「え?」
「友達になろうよ!」
「うん、いいよ!」
「あたしの名前はね山崎美琴って言うの。仲良くしましょっ」
手を差し伸ばされた。
ゆっくりと手を差し出す。
ぎゅっ
握手をした。
「んじゃあ私のことは紗香って呼んでね。」
「うん!紗香って何処の中学校だったの?」
「えっとねえ宮下中かな。」
「えっ宮下中!?あたしのいとこそこの中学校だったよ!」