◇隣の君◇トナリノキミ
「なっなにを?」
「もう嫌がらせしないこと。ただそれだけだから。」
「……。分かった」
そう言うと宮島君の所に走った。
宮島君の所に行って立ち止まる。
「宮島君もありがと……」
「てか俺達なんもしてないぜ?だから礼なんか言うなよ。」
「いいの。あの言葉凄く嬉しかったから。」
宮島君の顔が一気に赤くなる。
それに気付いた紗香は宮島
のおでこに手を当てた。
「熱はないね……。どうしたの?顔が赤いよ?」
「あっ、あかくなったんじゃねぇし!ただ暑いだけだし。」