午睡は香を纏いて
「そこまで気負うことないよ。オレもカインも一緒にいるしさ」
「う、うん……」
ぎゅ、と唇を結んだ。と、ドアをノックする音がした。
「こちらの手配は全て済んだ。こっちはどうだ」
「ああ、終わったよ。どう? いいだろ」
顔を覗かせたカインに見せるように、セルファがあたしを押し出した。
「うわ、セルファ! 恥ずかしいって」
自分でもびっくりするくらいのいい仕上がりだけど、気恥ずかしい。
「…………。ああ、いいんじゃないか」
しかしあたしの照れなど微塵も意味がなく。
カインはちろりと視線を流しただけで、ぶっきらぼうに答えた。
……まあね。誉めてくれるなんて思ってませんでしたよ。
「支度ができたのなら、行くか。ああ、セルファ、帯刀を忘れるな」
「了解。さ、行こう、カサネ」
「あ、はい」
先を行くカインを追うようにして部屋を出た。
「う、うん……」
ぎゅ、と唇を結んだ。と、ドアをノックする音がした。
「こちらの手配は全て済んだ。こっちはどうだ」
「ああ、終わったよ。どう? いいだろ」
顔を覗かせたカインに見せるように、セルファがあたしを押し出した。
「うわ、セルファ! 恥ずかしいって」
自分でもびっくりするくらいのいい仕上がりだけど、気恥ずかしい。
「…………。ああ、いいんじゃないか」
しかしあたしの照れなど微塵も意味がなく。
カインはちろりと視線を流しただけで、ぶっきらぼうに答えた。
……まあね。誉めてくれるなんて思ってませんでしたよ。
「支度ができたのなら、行くか。ああ、セルファ、帯刀を忘れるな」
「了解。さ、行こう、カサネ」
「あ、はい」
先を行くカインを追うようにして部屋を出た。