紅蒼ノ魔女(仮)
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「あ、橙魔女の頂だ。」
「なんかもう一人いるけど、あれは誰?
見たことのない顔だけど。」
「髪は紅色だから魔女だろ?」
「そういえば今日新入りが来るって、頂が言ってたよな。」
ヒソヒソ、ヒソヒソ
所々で魔女達が静かに話している。
だけどそれは全部僕の耳に届いていて。
「ならあれが新入りかー。
なんかへぼそう。」
こんな声もバッチリ耳に届いた。
へぼそうで悪かったな。
「カイヒ様、お疲れではないですか?」
「このくらい平気だよ。」
リーシィとサイリに言って城を出てから、しばらくたっている。
行き先がこんな場所であるため、馬車を使うことはできないから、徒歩でここまで来たのだ。
気を付けなさいよ!と何度も言ってくるリーシィに対し、特に何も言わずに見送りをしてくれたサイリ。
あと何故かついてきたシュリアはキャンキャン騒いでいたなー。
それを思い出して少し笑った。
「笑ったぞ!」
「笑った、笑った!」
「新入りが笑ったぞー!」
なんですか、笑っちゃいけないんですか。
一々騒ぐな、カス共め。
いや、決して汚い言葉はつかっていない。
セオが足を止めた。
ついたのか、と思い、下げていた顔をあげるとそこには綺麗な顔をした紅魔女が座っていた。
その隣にまた二人、紅魔女が立っていた。
僕に感じられる魔力の範囲でもかなりの強さだ。
「お前がセオリーの言っていた紅魔女か?」
「はい。」
言っていた、ではなくてお前が聞き出したんだろうに…
「名は?」
「…カイヒ・コトヒラ。」
本当は先に名乗らせたかったが、逆らうのは得策ではない。
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「あ、橙魔女の頂だ。」
「なんかもう一人いるけど、あれは誰?
見たことのない顔だけど。」
「髪は紅色だから魔女だろ?」
「そういえば今日新入りが来るって、頂が言ってたよな。」
ヒソヒソ、ヒソヒソ
所々で魔女達が静かに話している。
だけどそれは全部僕の耳に届いていて。
「ならあれが新入りかー。
なんかへぼそう。」
こんな声もバッチリ耳に届いた。
へぼそうで悪かったな。
「カイヒ様、お疲れではないですか?」
「このくらい平気だよ。」
リーシィとサイリに言って城を出てから、しばらくたっている。
行き先がこんな場所であるため、馬車を使うことはできないから、徒歩でここまで来たのだ。
気を付けなさいよ!と何度も言ってくるリーシィに対し、特に何も言わずに見送りをしてくれたサイリ。
あと何故かついてきたシュリアはキャンキャン騒いでいたなー。
それを思い出して少し笑った。
「笑ったぞ!」
「笑った、笑った!」
「新入りが笑ったぞー!」
なんですか、笑っちゃいけないんですか。
一々騒ぐな、カス共め。
いや、決して汚い言葉はつかっていない。
セオが足を止めた。
ついたのか、と思い、下げていた顔をあげるとそこには綺麗な顔をした紅魔女が座っていた。
その隣にまた二人、紅魔女が立っていた。
僕に感じられる魔力の範囲でもかなりの強さだ。
「お前がセオリーの言っていた紅魔女か?」
「はい。」
言っていた、ではなくてお前が聞き出したんだろうに…
「名は?」
「…カイヒ・コトヒラ。」
本当は先に名乗らせたかったが、逆らうのは得策ではない。