紅蒼ノ魔女(仮)
後者ならまだいい。


だけど前者だったら。


…学ばせるべき奴が沢山いるな。


と散々考え、あれ、これ僕が言えること?と疑問を持ち、あぁ言えないなと思った。


信頼とか僕には当てはまらない言葉のような気がする。



「他に聞きたいことはあるか?

ないなら我は帰る。」



本当に自分勝手な奴だな。


自由過ぎる。



「そこの者、カイヒを寝床に案内してやれ。」



こんな木だけの森に寝床とかどうやって作ったのかな?


まさかの土の中だったり。


じゃなくて、まだ聞きたいことあるんだけど。


聞いたなら僕が答えるまで待とうよ。


歩き出さないでよ。


あーあ、さすがに僕も限界だったりする。


短い?


いや、十分だよね。



「セオ?」


「はい。」


「僕、限界来た。」


「えっ、カイヒ様!?」



地面を蹴って跳び、ハナノアとの距離を縮める。


後少しで届くといったところでハナノアの周りにいた魔女が前に出てきたので…


思わず全員蹴ってしまった。


全員地面に倒れる。


…死んでないからいいよね。



「カイヒ、なんのつもりだ?」


「とりあえず先に言っておくよ。

戦争に協力する気はない。」



きっぱりと言うと周りがざわめき出した。



「あいつ、何様だ!!」


「頂に向かってなんという言葉づかいを!」



僕はカイヒ・コトヒラで、僕がつかう言葉だ。



「協力?

これは絶対命令だ。

逆らうことは許されない。」


「それは何故?」


「何?」



ハナノアは眉をしかめた。



「君に従う理由が僕にはない。

君が僕のために何かしてくれた?

いーや、そんなことは一度もなかったよ。」



まず初対面だしね。



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