紅蒼ノ魔女(仮)
思ったことを話し終え、僕は俯き、黙った。
リーシィが椅子から立ち上がる音がした。
そして僕の前に影ができた。
ポンッ
頭を軽く叩かれ、その後に撫でられた。
「…子供扱いは禁止だよ。」
「それは悪かったわ。」
でも止めることはしない。
僕も払わない。
「カイヒ、貴方変わったわね。」
「…どこが?」
「誰かを思う気持ちが強くなった。」
やっぱり当たっていた。
僕には変化があったんだ。
リーシィに言われたら、すんなりと受け止められた。
「違う世界からいきなり知らないところにきても、貴方は不安なんてなさそうにしていたわ。
むしろ楽しそうだった。」
そうだよ。
面白いことがあるって、わくわくしてた。
退屈な日常じゃなくなって、嬉しいと思った。
「だけど今の貴方は違う。
自分は失敗したのかもって不安がってる。
まぁ、いいや、ですまそうとしていない、ちゃんと考えている。」
「……」
「面白いことを求めて笑顔でいるカイヒも素敵よ?
でもそれと同じくらい、誰かを思うカイヒも素敵だわ。」
リーシィは優しい。
彼女に会ってから何回そう思っただろうか。
彼女の優しさはとても暖かくて、偽りじゃない。
「ありがとう、リーシィ。」
「はやく笑顔になりなさい。」
そう言ったリーシィの頬は少しだけ紅くなっていた。
僕は小さく笑った。
そして、僕がいつもの僕に戻ってからサイリを呼びに行き、この状態になったのだ。
リーシィが椅子から立ち上がる音がした。
そして僕の前に影ができた。
ポンッ
頭を軽く叩かれ、その後に撫でられた。
「…子供扱いは禁止だよ。」
「それは悪かったわ。」
でも止めることはしない。
僕も払わない。
「カイヒ、貴方変わったわね。」
「…どこが?」
「誰かを思う気持ちが強くなった。」
やっぱり当たっていた。
僕には変化があったんだ。
リーシィに言われたら、すんなりと受け止められた。
「違う世界からいきなり知らないところにきても、貴方は不安なんてなさそうにしていたわ。
むしろ楽しそうだった。」
そうだよ。
面白いことがあるって、わくわくしてた。
退屈な日常じゃなくなって、嬉しいと思った。
「だけど今の貴方は違う。
自分は失敗したのかもって不安がってる。
まぁ、いいや、ですまそうとしていない、ちゃんと考えている。」
「……」
「面白いことを求めて笑顔でいるカイヒも素敵よ?
でもそれと同じくらい、誰かを思うカイヒも素敵だわ。」
リーシィは優しい。
彼女に会ってから何回そう思っただろうか。
彼女の優しさはとても暖かくて、偽りじゃない。
「ありがとう、リーシィ。」
「はやく笑顔になりなさい。」
そう言ったリーシィの頬は少しだけ紅くなっていた。
僕は小さく笑った。
そして、僕がいつもの僕に戻ってからサイリを呼びに行き、この状態になったのだ。