紅蒼ノ魔女(仮)
心情
外に出るとトラが待っていた。
「行くのね?」
「うん。」
「…本当のことを言わなくても良かったの?」
「いいんだ。
行こう。」
目的地は僕が最初についた草原。
戦争はそこで行われる。
「森を通って紅魔女が集まっていたところに寄りながら行く。
もう移動してしまった後かもしれないけど。」
でもおそらく草原に近い場所に移動したはずだから、それなら遅くても会えるだろう。
できたら蒼魔女の頂にも会っておきたい。
みんなで集まって話し合えるのが一番いいが…
それは無理だよね。
表面上は敵対関係にあるんだ。
バレるようなへまはしないだろう。
まぁ最終的には全部バラすつもりでいるんだけどね。
_________
___________
森に入ると今までとは違った空気を感じた。
風で揺られているだけの木々が何かを訴えているような気がした。
自然もこれから起こる出来事に、不安や怯えを感じているのかもしれない。
大丈夫。
僕が止めるよ。
そっと木を撫でた。
「不調はなおったの?」
ふいにトラがきいてきた。
「まぁね。
なんなら試してみる?」
右手を顔の横まであげ、魔銃を出すふりをする。
「いえ、いいわ。」
「そう?」
あげていた腕をおろす。
今なら百発百中する自信がある。
折角だから見てもらいたかったという気持ちもあって、なんだか残念だ。
「明らかに雰囲気が変わってる。
何か吹っ切れたようね。」
よく見ていらっしゃる。
さすが頂に仕えていただけあるね。
…関係ないかもしれないけど。
「行くのね?」
「うん。」
「…本当のことを言わなくても良かったの?」
「いいんだ。
行こう。」
目的地は僕が最初についた草原。
戦争はそこで行われる。
「森を通って紅魔女が集まっていたところに寄りながら行く。
もう移動してしまった後かもしれないけど。」
でもおそらく草原に近い場所に移動したはずだから、それなら遅くても会えるだろう。
できたら蒼魔女の頂にも会っておきたい。
みんなで集まって話し合えるのが一番いいが…
それは無理だよね。
表面上は敵対関係にあるんだ。
バレるようなへまはしないだろう。
まぁ最終的には全部バラすつもりでいるんだけどね。
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森に入ると今までとは違った空気を感じた。
風で揺られているだけの木々が何かを訴えているような気がした。
自然もこれから起こる出来事に、不安や怯えを感じているのかもしれない。
大丈夫。
僕が止めるよ。
そっと木を撫でた。
「不調はなおったの?」
ふいにトラがきいてきた。
「まぁね。
なんなら試してみる?」
右手を顔の横まであげ、魔銃を出すふりをする。
「いえ、いいわ。」
「そう?」
あげていた腕をおろす。
今なら百発百中する自信がある。
折角だから見てもらいたかったという気持ちもあって、なんだか残念だ。
「明らかに雰囲気が変わってる。
何か吹っ切れたようね。」
よく見ていらっしゃる。
さすが頂に仕えていただけあるね。
…関係ないかもしれないけど。