紅蒼ノ魔女(仮)
だけどやっぱり面白いなぁ。


現実にはないことが次々とふりかかってくる。


リーシィにとってはこれが現実なんだよね。


そう思うとまた笑えてくる。


しばらくは飽き飽きしたなんて感じない日々を過ごせそうだ。


問題はこれからの生活をどうするかだよね。


とりあえず魔女のことをリーシィに詳しく聞いて、後は…


城を出てから考えよう。




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私の名前を呼び捨てにするなんて、この国の人ではカイヒぐらいよね。


もちろん、同等の地位があるものを除いてだけど。


しかも異世界から来た魔女。


不思議な子だわ。



「姉さん。」


「あら、サイリ。

貴方も今から向かうの?」


「あぁ。」


「なら一緒に行きましょう。」



サイリの横に並び、会いたくない弟の婚約者がいる部屋へと向かった。


…そういえば、カイヒの瞳、紅色じゃなくて茶色だったわね。


一般常識も間違っているということね。


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