紅蒼ノ魔女(仮)
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カンッカンッ
バンッバンッ
シュッ、ヒュンッ
沢山の魔法が、魔道具がぶつかり合う音が響く。
瞳にもしっかりと映っている。
誰かが誰かに攻撃をし、倒れるのを。
倒れてもなお、立ち上がり向かっていくのを。
「これが戦争。」
凄い。
容赦がない。
だけど、それでも。
ちゃんといるんだ。
躊躇っている者が。
動きが鈍い者が。
その中でも目立っている二人。
「セオ、クル。」
まったく…
自分の好きなようにって言ったのが悪かったのかな、やっぱり。
無意識に、意識的にこうなるように仕向けてたんだ、僕は。
…意外と沢山いるな、やりたくない人は。
本当の事を話して、みんなを解放しなきゃね。
それでもついて行きたいと思う者はしっかりと管理していけばいい。
それが、頂の役目だ。
「…よし、止めに行くか。」
手首に巻いていたリボンを取る。
髪はポニーテール。
いつもと同じだけど、気合いを入れて結う。
髪の色が紅色に変わる。
そっと手で髪を少しだけ持ち上げる。
この髪の色は母親と同じ色。
魔力も魔法も母親からもらった力。
僕はこの力で、大切な者達を守るから。
「見てて、僕のやり方を。」
閉じていた瞳をあけた。
「トラ、行ってくる。」
「どうか無事で。」
「トラも。」
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カイヒの後ろ姿を見送る。
「貴方方の娘は本当に成長しました、シェト様、ミィハ様。」
きっと、カイヒなら止めてくれるわ。
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カンッカンッ
バンッバンッ
シュッ、ヒュンッ
沢山の魔法が、魔道具がぶつかり合う音が響く。
瞳にもしっかりと映っている。
誰かが誰かに攻撃をし、倒れるのを。
倒れてもなお、立ち上がり向かっていくのを。
「これが戦争。」
凄い。
容赦がない。
だけど、それでも。
ちゃんといるんだ。
躊躇っている者が。
動きが鈍い者が。
その中でも目立っている二人。
「セオ、クル。」
まったく…
自分の好きなようにって言ったのが悪かったのかな、やっぱり。
無意識に、意識的にこうなるように仕向けてたんだ、僕は。
…意外と沢山いるな、やりたくない人は。
本当の事を話して、みんなを解放しなきゃね。
それでもついて行きたいと思う者はしっかりと管理していけばいい。
それが、頂の役目だ。
「…よし、止めに行くか。」
手首に巻いていたリボンを取る。
髪はポニーテール。
いつもと同じだけど、気合いを入れて結う。
髪の色が紅色に変わる。
そっと手で髪を少しだけ持ち上げる。
この髪の色は母親と同じ色。
魔力も魔法も母親からもらった力。
僕はこの力で、大切な者達を守るから。
「見てて、僕のやり方を。」
閉じていた瞳をあけた。
「トラ、行ってくる。」
「どうか無事で。」
「トラも。」
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カイヒの後ろ姿を見送る。
「貴方方の娘は本当に成長しました、シェト様、ミィハ様。」
きっと、カイヒなら止めてくれるわ。