紅蒼ノ魔女(仮)
_________
___________
式は順調に進んでいった。
家族だけの小さな式のため、人数は少ない。
にこやかに微笑んでいる人もいれば、複雑な表情をしている人(姉さん)もいる。
おそらくあいつのことを考えているのだろう。
結局あいつは、式には参加していないから。
きっと姉さんは事情を知っている。
だから問い詰めようと思った。
だけど、あいつ自身から聞かなくては意味がない気がした。
…ついに、神の前で愛を誓う時が来た。
俺にはまったくそんな気はないが、シュリアの瞳は期待に満ちている。
神父がお決まりの言葉を言う。
さぁ、今だ。
深呼吸をし、まっすぐ前を見て、俺の想いを言おう。
「俺は…」
バンッ!!!!
教会の扉が開かれた。
全員が一気にそちらに目を向ける。
そこには…
「魔女っ……!?」
誰が叫んだのだろうか。
いや、そんなのは問題ではない。
俺達の前には、紅い髪と瞳を持つ者と蒼い髪と瞳を持つ者が立っていた。
「悪いがこの式はつぶさせてもらう。」
驚きで声も出なかったこの場にいる人達は、その一言で目が覚めたようだ。
「何、言ってるのっ!?
外の兵達は一体…!?」
「あぁ、あいつらのことですかね?」
紅魔女と蒼魔女が少し脇に避ける。
そこには全ての兵が倒れていた。
「人間が魔女に勝てるわけがないだろう?」
見下し、嘲笑う。
それは怒りを持たせるのには十分だったようだ。
「何ですって!!」
ドレスの隙間から、ナイフを取り出した。
「シュリア!!」
姉さんが叫ぶ。
それは焦ったようにきこえるが、瞳は揺らいではいなかった。
たがら俺も何故か落ち着けていた。
___________
式は順調に進んでいった。
家族だけの小さな式のため、人数は少ない。
にこやかに微笑んでいる人もいれば、複雑な表情をしている人(姉さん)もいる。
おそらくあいつのことを考えているのだろう。
結局あいつは、式には参加していないから。
きっと姉さんは事情を知っている。
だから問い詰めようと思った。
だけど、あいつ自身から聞かなくては意味がない気がした。
…ついに、神の前で愛を誓う時が来た。
俺にはまったくそんな気はないが、シュリアの瞳は期待に満ちている。
神父がお決まりの言葉を言う。
さぁ、今だ。
深呼吸をし、まっすぐ前を見て、俺の想いを言おう。
「俺は…」
バンッ!!!!
教会の扉が開かれた。
全員が一気にそちらに目を向ける。
そこには…
「魔女っ……!?」
誰が叫んだのだろうか。
いや、そんなのは問題ではない。
俺達の前には、紅い髪と瞳を持つ者と蒼い髪と瞳を持つ者が立っていた。
「悪いがこの式はつぶさせてもらう。」
驚きで声も出なかったこの場にいる人達は、その一言で目が覚めたようだ。
「何、言ってるのっ!?
外の兵達は一体…!?」
「あぁ、あいつらのことですかね?」
紅魔女と蒼魔女が少し脇に避ける。
そこには全ての兵が倒れていた。
「人間が魔女に勝てるわけがないだろう?」
見下し、嘲笑う。
それは怒りを持たせるのには十分だったようだ。
「何ですって!!」
ドレスの隙間から、ナイフを取り出した。
「シュリア!!」
姉さんが叫ぶ。
それは焦ったようにきこえるが、瞳は揺らいではいなかった。
たがら俺も何故か落ち着けていた。