紅蒼ノ魔女(仮)
「君だって、沢山の魔女を傷つけていたじゃないか。」



「何、言ってるのよ……私は……!!」



「よーく思い出してみて。

君は今まで、魔女にどんな言葉をかけて……いや、ぶつけてきた?」



「っ……!!」




魔女達は知っている。



リーシィも、サイリも。



みんなその言葉をきいてきた。




「すごく苦しかったと思うよ。」




過去だけではない。



今の『フレニィ』にも怒りや憎しみを覚えてしまった。



今回の戦争はきっと、それが原因。




「シュリアはサイリが好きだよね?」



「だから何よ。」



「同じなんだよ、魔女達も。」




僕達と同じ、心で動いている。




「君達は魔女を知らなさすぎた。

今ある考えが当然だと思って疑わなかった。」




そこが反省点、かな。



もちろんシュリアだけではないけど。



釘をさすように会場にいる人達を軽く睨んだ。



「まぁそれでもやっぱり。

許されることではないけどね。」




シュリアに向けていた視線を今度は頂達に向ける。




「君達のやったことは所詮自己満足だよ。

仲間達全員のためじゃない。

……何よりも、自分のためにやったんだ。」




君達にも話をしなきゃね。



……君達がどう思っていたか、僕にもわからなくはないから。









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