紅蒼ノ魔女(仮)
一番偉い魔女になる為にはどうするんだろう?


強くなればいい…としたら僕には無理か。


なれたら面白そうだな…。



「悪いけど、戻ってきてもらえるかしら?」



おっと、話がそれてしまった。


僕の中でだけど。



「で、その2対2で戦争を起こそうとしてるから止めてくれ、と?」


「…どうしてわかったのよ。」


「その流れからしたらこれくらいしかないでしょ。」



わからない人の方が珍しいよ。



「でも僕には無理じゃないかな。

そんな力はない。」


「それはないわ。

何のためにあっちであんたを見てきたと思ってるのよ。」



だ・か・ら!


何回知らないって心の中で言わせるんだ。



「あんたの力、ものすごく大きいのよ。

その気配を追っていったら見たこともない場所に着くんだもの。

本気でびっくりしたわ。」



僕も目が覚めたらこの国にいてすごくビックリしたよ。


焦りはしなかったけどね。



「僕、魔法つかえないよ。」


「そんなの練習すればできるようになるわよ。

だから戦争を止めるためにその力をつかいなさい!」


「わかった。」


「はっ?」



なんだよ。


ちゃんと返事したのに。


しかもいいよって。



「あ、あんた、戦争よ!

戦いなのよ!?」


「知ってるよ。」


「まだ何も説明してないじゃない!」


「十分だよ。

戦争が起きる、それをトラは止めたい。

だから協力して。

みたいな感じでしょ。」


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