紅蒼ノ魔女(仮)
「……」



黙っちゃった。


意外とサイリはわかりやすいかも。



「答えたくないなら別にいいんだけど。」



あくまで今は、だけど。


きっといつかは答えてもらわないといけないから。



「じゃあ次ね。

シュリア様が言ってた、やっと結婚できるって式をあげるってことだよね。

それ、いつなの?」


「…知ってどうする?」


「別に、ただ興味があるだけ。」



シュリアが幸せになる日にね。


その日までこっちにいたいな。


一体どんな表情を見せるのか気になるんだ。



「…約1ヶ月後だ。」



ちょっと待って。


まさか、ね。



「正確な日は?」


「三日前から1ヶ月後。

27日後だ。」



あーあ。


見事戦争予定日。


どの辺りで行われるのかわからないからなんとも言えないけど。


一応、後でリーシィには伝える必要があるかな。



「もう質問はない?」


「あ、えーと…」



あと、一つ。


まだ残っている。



「君は、シュリア様と結婚したいと思っているのかな?」



質問というよりは確かめ。


答えはわかっているから。


きっと君はさっき彼女に言ったように言葉をはくんだ。



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