紅蒼ノ魔女(仮)
「それはサイリ様のお姉様のことかしら?
あの女がどう言おうが関係ありませんわ。
私とサイリ様が結婚することはもう決定事項なんですからね!」
「仮にも将来姉となるべき方をあの女呼ばわりとは…
僕はこの国の民でしたらそんな姫は絶対に嫌ですね。」
「何ですって!?」
イライラ爆発中。
もうそろそろやめておくか。
十分楽しめし。
面白さは、まぁまぁかな。
「それでは僕はこれで。
貴方と違って暇ではないので。」
一礼して僕は彼女の前を通り書庫に向かった。
後ろから何か聞こえるけど無視無視。
と、さっきシュリアに怒鳴られていたメイドさんが戻ってきた。
今度は橙色のドレスを持って。
「ねぇ、君。」
「は、はいっ!」
急がせていた足を止めてこちらを見る。
「ごめんね。
僕、君がいない間にシュリア…様をかなり怒らせちゃったから君もとばっちりをくらうかも。
覚悟して行ってね。」
「は、はぁ…」
そう言うとまた小走りで去っていった。
大丈夫かな…
散々言ってきた上に言い逃げしてきちゃったからな。
あの性格で怒っていないはずがない。
だけど謝ったからいいよね。
「そういえば…」
あの子が走っている時、光が何かに反射して光ったような気がしたんだけど…
なんだったんだろう?
まぁ気にすることはないか。
何か危ない物を持っていたんだとしてもあんな子には使えないと思うし。
でも…
「人は見た目によらないっていうからな。」
僕は笑いながら歩いていた。
「それにしても、リーシィにシュリア。
サイリ王子は大変だな…」
あの女がどう言おうが関係ありませんわ。
私とサイリ様が結婚することはもう決定事項なんですからね!」
「仮にも将来姉となるべき方をあの女呼ばわりとは…
僕はこの国の民でしたらそんな姫は絶対に嫌ですね。」
「何ですって!?」
イライラ爆発中。
もうそろそろやめておくか。
十分楽しめし。
面白さは、まぁまぁかな。
「それでは僕はこれで。
貴方と違って暇ではないので。」
一礼して僕は彼女の前を通り書庫に向かった。
後ろから何か聞こえるけど無視無視。
と、さっきシュリアに怒鳴られていたメイドさんが戻ってきた。
今度は橙色のドレスを持って。
「ねぇ、君。」
「は、はいっ!」
急がせていた足を止めてこちらを見る。
「ごめんね。
僕、君がいない間にシュリア…様をかなり怒らせちゃったから君もとばっちりをくらうかも。
覚悟して行ってね。」
「は、はぁ…」
そう言うとまた小走りで去っていった。
大丈夫かな…
散々言ってきた上に言い逃げしてきちゃったからな。
あの性格で怒っていないはずがない。
だけど謝ったからいいよね。
「そういえば…」
あの子が走っている時、光が何かに反射して光ったような気がしたんだけど…
なんだったんだろう?
まぁ気にすることはないか。
何か危ない物を持っていたんだとしてもあんな子には使えないと思うし。
でも…
「人は見た目によらないっていうからな。」
僕は笑いながら歩いていた。
「それにしても、リーシィにシュリア。
サイリ王子は大変だな…」