紅蒼ノ魔女(仮)
「しかし…」



まだ戸惑う二人。


別に今呼べってことじゃないからとりあえずここを通させてもらおう。



「ここ開けてもらえる?

森に用があるんだ。」


「は、はい!」



二人で大きな門を開ける。


ギーッと音が鳴り響き、門が開いた。



「ありがとう。

じゃあ仕事頑張って。」



僕も頑張ってくるよ。


君達にとっては嫌悪感がわくであろう魔法の練習を。



_________
___________


「トラ。」


「カイヒ、遅いわよ。」


「僕は今は人なんだ。

君みたいに移動することはできないからね。」


「まぁ、いいわ。

それじゃ、早速始めるわよ。」



その前に、聞かなきゃいけないことがある。



「ねぇ、戦争ってどこで起きるの?

…また草原?」


「それ話したっけ?」


「自分で調べた。

本をつかって。」



すると考えるような仕草をした。



「わからないけど、そうじゃないかって話よ。

あそこが一番戦いやすいみたいなの。」


「ふーん。」



魔女達が自分達の地だといって取り合った草原。


そこをわざわざ使うって一体どういうことだろう?



「もう始めていい?」


「あ、うん。」



今はそれを考えるより魔法を覚えないと。


戦えもしないまま終わることになってしまう。



「じゃあ最初にあんたの魔道具を出すわよ。」



魔道具?


杖のことかな?



「持つ者、力の大きさなどによりタイプがかわるから、同じ物を持つ者はいないわ。」



者、物って。


よくわからなくなりそうだ。



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