紅蒼ノ魔女(仮)
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裏門に近付くにつれほんの少しずつ魔力の気配が強くなる。
こんな風になっていても人間は気付かないのだろうか?
なんとなく空気の流れが違く感じるのに。
…実際はそこまでの魔力の大きさじゃないのかもしれない。
感じられるのは僕の力のおかげだとしたら。
「相当だな。」
もしこんなのが敵にいたら勝つのは難しいだろう。
トラが言うには僕以上はいないみたいだけど。
僕が敵になったらどうするんだろう?
僕が思うにどうしようもないね。
だって僕強いらしいし。
こんなこと言ってしまったら僕はウザいキャラになってしまうね。
裏門が見えてきた。
同時に門番も見えてくる。
「門番さん。」
「カイヒ様!」
この前の二人ままで、かわってはいなかった。
「また森に用があるのですか?」
「うん、まぁ。
…だから様はいらないって。」
「ですが、リーシィ様のご友人ですから!」
この前とは違いはっきりと言った門番さん。
「じゃあ、カイヒ君でいいよ。
僕実は男だから。」
「えぇ!?」
もの凄く驚く二人。
そしてボソボソと呟きあう。
「だから僕って言っていたのか。」
「人は見た目によらない、とはこのようなことを言うんだな。」
「リーシィ様は知っているのだろうか?」
「知っているに決まっているだろう!
実はリーシィ様のお相手なのかもしれない…」
あれー?
かなり信じちゃってるんですけど。
いくらなんでもその反応は傷付くかなー、なんてね。
「安心して下さい。
嘘ですから。」
にっこりと“笑顔”を浮かべて優しく言ってあげた。
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裏門に近付くにつれほんの少しずつ魔力の気配が強くなる。
こんな風になっていても人間は気付かないのだろうか?
なんとなく空気の流れが違く感じるのに。
…実際はそこまでの魔力の大きさじゃないのかもしれない。
感じられるのは僕の力のおかげだとしたら。
「相当だな。」
もしこんなのが敵にいたら勝つのは難しいだろう。
トラが言うには僕以上はいないみたいだけど。
僕が敵になったらどうするんだろう?
僕が思うにどうしようもないね。
だって僕強いらしいし。
こんなこと言ってしまったら僕はウザいキャラになってしまうね。
裏門が見えてきた。
同時に門番も見えてくる。
「門番さん。」
「カイヒ様!」
この前の二人ままで、かわってはいなかった。
「また森に用があるのですか?」
「うん、まぁ。
…だから様はいらないって。」
「ですが、リーシィ様のご友人ですから!」
この前とは違いはっきりと言った門番さん。
「じゃあ、カイヒ君でいいよ。
僕実は男だから。」
「えぇ!?」
もの凄く驚く二人。
そしてボソボソと呟きあう。
「だから僕って言っていたのか。」
「人は見た目によらない、とはこのようなことを言うんだな。」
「リーシィ様は知っているのだろうか?」
「知っているに決まっているだろう!
実はリーシィ様のお相手なのかもしれない…」
あれー?
かなり信じちゃってるんですけど。
いくらなんでもその反応は傷付くかなー、なんてね。
「安心して下さい。
嘘ですから。」
にっこりと“笑顔”を浮かべて優しく言ってあげた。