紅蒼ノ魔女(仮)
翠魔
こんにちは、カイヒです。
僕は今、ロトニに来ています。
「カイヒ、おいていくわよ!?」
「今行くからちょっと待って!」
ご存知の通りここはリーシィの弟さんの婚約者であるシュリアの生まれの国である。
なぜ僕が今ここにいるかというと…
まぁ何時間か前のことで。
_________
___________
橙魔女と接触した日、新人メイドさん…つまりセオが橙魔女であることをリーシィに伝えた。
予想通り、彼女は笑顔でセオを迎えてくれた。
それどころか僕専属のメイドさんとしてくれたのだ。
紅魔女と橙魔女を一緒に行動させるなんて人間にとっては恐ろしい行為だろう。
だがリーシィは気にはしなかった。
そういうところが優しいとは思うのだが。
それだから姫らしくないと思われるんだ。
僕に。
まぁそんな感じでセオは城にいられることになった。
そして日がたち、ロトニに行くきっかけになった出来事が起こる。
「…カイヒ様、翠魔女が動き出しました。」
「翠魔女が?」
翠魔女は蒼魔女の下につく魔女達。
動き出したとはどういうことだ?
「翠魔女が住む地をかえるため移動を始めたのです。」
なるほど。
お引っ越しってことか。
と納得しながらも疑問が浮かんだ。
「魔女ってお引っ越しするの?」
「はい。
魔女は住む地は一定ではありません。
空気を読んではコロコロと移動します。」
おかしい。
それでは昔起きた戦争の理由とは合わない。
一体どういうことだ?
考えていると僕の部屋の扉が大きな音をたてて開いた。
見なくても誰が来たのかはわかる。
僕は今、ロトニに来ています。
「カイヒ、おいていくわよ!?」
「今行くからちょっと待って!」
ご存知の通りここはリーシィの弟さんの婚約者であるシュリアの生まれの国である。
なぜ僕が今ここにいるかというと…
まぁ何時間か前のことで。
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橙魔女と接触した日、新人メイドさん…つまりセオが橙魔女であることをリーシィに伝えた。
予想通り、彼女は笑顔でセオを迎えてくれた。
それどころか僕専属のメイドさんとしてくれたのだ。
紅魔女と橙魔女を一緒に行動させるなんて人間にとっては恐ろしい行為だろう。
だがリーシィは気にはしなかった。
そういうところが優しいとは思うのだが。
それだから姫らしくないと思われるんだ。
僕に。
まぁそんな感じでセオは城にいられることになった。
そして日がたち、ロトニに行くきっかけになった出来事が起こる。
「…カイヒ様、翠魔女が動き出しました。」
「翠魔女が?」
翠魔女は蒼魔女の下につく魔女達。
動き出したとはどういうことだ?
「翠魔女が住む地をかえるため移動を始めたのです。」
なるほど。
お引っ越しってことか。
と納得しながらも疑問が浮かんだ。
「魔女ってお引っ越しするの?」
「はい。
魔女は住む地は一定ではありません。
空気を読んではコロコロと移動します。」
おかしい。
それでは昔起きた戦争の理由とは合わない。
一体どういうことだ?
考えていると僕の部屋の扉が大きな音をたてて開いた。
見なくても誰が来たのかはわかる。