紅蒼ノ魔女(仮)
「と、そういうことだからカイヒ、セオリー!
行くわよ!」
「行く…とはどこにでしょうか?」
「もちろん、ロトニへよ!」
こうして僕とセオはウィンディア家の事情に巻き込まれてロトニへ行くことになったのだった。
_________
___________
馬車を降りて最初に見えたのが、ウィンディア家の城におとらない程大きな城。
お金の使い方が間違っていると思う。
「只今クトウ様とサリア様は仕事にて出かけております。
申し訳ありませんがお戻りになるまでこの客室でお待ち下さい。」
執事っぽい人が一礼して去っていった。
「家族揃ってのお出かけなんて久しぶりね。」
「そうだな。
最近は仕事が更に忙しくなっているからなぁ。」
はい、きた天然さん。
これはお出かけではないと思う。
その証拠にリーシィの目が未だに怖い。
まったく楽しそうじゃない。
「サイリ様、申し訳ありません。
お父様とお母様が戻るまで少々お待ち下さいね。」
シュリアはサイリにベタベタしているし。
…気持ち悪い。
「シュリア…様、この城の書庫に興味があるのですが行ってもよろしいでしょうか?」
この国にある魔女の本を読むため、何よりここにはいたくない、そう思いダメもとで聞いてみたが。
「ご勝手にどうぞ。
迷わないようにせいぜい気をつけなさい。」
サイリ以外はどうでもいいようだ。
あっさりと許可がおりた。
「セオ、行こう。」
「はい。」
セオを引き連れて部屋を出ようとすると声をかけられた。
「場所は使用人に聞いて。」
「はい。
ありがとうございます。」
あまり音をたてないように扉を閉めた。
さっきの部屋から離れ、完全に声が聞こえなくなったところでセオに声をかけた。
「セオ。」
「はい。
既に調べてあります。」
行くわよ!」
「行く…とはどこにでしょうか?」
「もちろん、ロトニへよ!」
こうして僕とセオはウィンディア家の事情に巻き込まれてロトニへ行くことになったのだった。
_________
___________
馬車を降りて最初に見えたのが、ウィンディア家の城におとらない程大きな城。
お金の使い方が間違っていると思う。
「只今クトウ様とサリア様は仕事にて出かけております。
申し訳ありませんがお戻りになるまでこの客室でお待ち下さい。」
執事っぽい人が一礼して去っていった。
「家族揃ってのお出かけなんて久しぶりね。」
「そうだな。
最近は仕事が更に忙しくなっているからなぁ。」
はい、きた天然さん。
これはお出かけではないと思う。
その証拠にリーシィの目が未だに怖い。
まったく楽しそうじゃない。
「サイリ様、申し訳ありません。
お父様とお母様が戻るまで少々お待ち下さいね。」
シュリアはサイリにベタベタしているし。
…気持ち悪い。
「シュリア…様、この城の書庫に興味があるのですが行ってもよろしいでしょうか?」
この国にある魔女の本を読むため、何よりここにはいたくない、そう思いダメもとで聞いてみたが。
「ご勝手にどうぞ。
迷わないようにせいぜい気をつけなさい。」
サイリ以外はどうでもいいようだ。
あっさりと許可がおりた。
「セオ、行こう。」
「はい。」
セオを引き連れて部屋を出ようとすると声をかけられた。
「場所は使用人に聞いて。」
「はい。
ありがとうございます。」
あまり音をたてないように扉を閉めた。
さっきの部屋から離れ、完全に声が聞こえなくなったところでセオに声をかけた。
「セオ。」
「はい。
既に調べてあります。」