紅蒼ノ魔女(仮)
限界、かな。


まぁ道まで出ることができたし。


誰か、通りがかってくれればいいんだけど。



「はは。

また攻撃されて終わりかも。」



まったく、なんでこんなことに。


でも、なんでだろう?


笑いしか起こらないや。


魔女ってなんなのかな。


なににしても、面白い、ね。


ふと、目の前に馬車のようなものが見えて。


そこで意識が途切れた。


________
___________


「リーシィ様、もうすぐ城に着きます。

この後の予定は…」


「わかってるわよ。

私、そんなにだらしないかしら?」


「いえ、失礼しました。」


「ふふ、わかっているわ。

仕事ですもの。」



城の外壁である大きな石の壁が流れていく。


そのまま視線を下に移していくと茂みの中に紅色が見えた。



「…止めて!」


「え?」


「止めなさい!!」



馬車が急停止する。


馬車を降りてそこに駆け寄る。


紅色の正体は少女の髪のようだ。



「魔女…?

しかも、このケガ…」


「リーシィ様!?」


「ユーラ、城に医者を呼びなさい!!

彼女を運ぶのよ!」



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