紅蒼ノ魔女(仮)
ここに来ることが決まった時、すぐにこの城を調べてもらった。
どこに何があるか、完璧に把握済みだ。
さすがセオ。
「案内致します。
こちらです。」
セオのすぐ後ろをついていく。
シュリアは使用人に聞けと言っていたが誰とも会わない。
やはり調べておいて正解だったね。
「カイヒ様、この先です。」
角を曲がると大きくて重そうな扉が見えた。
どうやらここらしい。
これは期待できそうだ。
扉を開けて中に入る。
かなりの量の本。
きっとここにも魔女の秘密が隠された本があるはず。
だがこれも既に調査済み。
「セオ、あった?」
「はい。
カイヒ様のおっしゃっていた通り、陽が当たらない暗い場所にありました。
右奥に並ぶ本棚の更に奥の場所です。」
教えてもらった場所に行く。
そこには背表紙に何も書かれていない本、つまり魔女関連の本が並べてあった。
…あっちの書庫にはなかったのもある。
ペラペラと紙をめくっていく。
「やっぱりおかしいね。
ここに書いてあることと君達が言うことには違いがある。
人間達の想像も入っているのかもしれない。」
各魔女は決められた地域に住んでいる。
そこからは食料集めや人間をこらしめるため以外出ることはない。
「何ですか、これは!?
私達はそのようなことはしません!!」
「わかってるよ。
随分と魔女を悪く言っているようだし。」
嫌わせようとしている文なのはわかる。
だけど、だったら何故、この本達が明るみに出ない?
もっと読ませようとするんじゃないのかな?
とそこで他の本とは違う背表紙にもしっかりと文字が書かれた本を見つけた。
「我が生きた証…?」
何、これ。
この棚にあるということは魔女に関係あるのかな?
著者は、っと…
……え?
どこに何があるか、完璧に把握済みだ。
さすがセオ。
「案内致します。
こちらです。」
セオのすぐ後ろをついていく。
シュリアは使用人に聞けと言っていたが誰とも会わない。
やはり調べておいて正解だったね。
「カイヒ様、この先です。」
角を曲がると大きくて重そうな扉が見えた。
どうやらここらしい。
これは期待できそうだ。
扉を開けて中に入る。
かなりの量の本。
きっとここにも魔女の秘密が隠された本があるはず。
だがこれも既に調査済み。
「セオ、あった?」
「はい。
カイヒ様のおっしゃっていた通り、陽が当たらない暗い場所にありました。
右奥に並ぶ本棚の更に奥の場所です。」
教えてもらった場所に行く。
そこには背表紙に何も書かれていない本、つまり魔女関連の本が並べてあった。
…あっちの書庫にはなかったのもある。
ペラペラと紙をめくっていく。
「やっぱりおかしいね。
ここに書いてあることと君達が言うことには違いがある。
人間達の想像も入っているのかもしれない。」
各魔女は決められた地域に住んでいる。
そこからは食料集めや人間をこらしめるため以外出ることはない。
「何ですか、これは!?
私達はそのようなことはしません!!」
「わかってるよ。
随分と魔女を悪く言っているようだし。」
嫌わせようとしている文なのはわかる。
だけど、だったら何故、この本達が明るみに出ない?
もっと読ませようとするんじゃないのかな?
とそこで他の本とは違う背表紙にもしっかりと文字が書かれた本を見つけた。
「我が生きた証…?」
何、これ。
この棚にあるということは魔女に関係あるのかな?
著者は、っと…
……え?