紅蒼ノ魔女(仮)
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案外あっさりと城を出ることができ、今は湖のそばで休憩中。
不思議に思ってリーシィにきいてみると、
「あちらのご両親だって忙しいのよ。
片方はわからないけれど。」
とのこと。
おそらく母親のことだろうな。
性格がシュリアに似てたから。
あっ、逆か。
にしても暇だ。
僕自身、そこまで疲れは溜まっていないというか休むならしっかりと寝たい。
さっき休憩に入ったばかりだから少なくともあと30分は出発しないだろう。
「…僕少しふらふらしてくるよ。」
「あまり遠くに行かないのよー。」
なんだかお母さんのように言われた。
「お母さん、か。」
「何か言った?」
「ううん、何でもないよ、お母さん。」
「お母さん!?」
何だかびっくりしてたけど、無視無視。
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そしてそれから数分後。
「迷っちゃった。」
すごく軽いノリで言ってみたがもちろん状況は変わらない。
セオも橙魔女が集まる地域に戻ってしまっていないという事態。
こんな時にまた襲われでもしたら、と心配してみたが。
今は魔女じゃないから平気か、とその問題は解決された。
…バンバンッて撃って煙あげたら気付くかな?
でもそれをやると、さっき解決した問題がまた浮かび上がってくる。
そこそこ頭はつかえたはずなのだが、働かず。
「困った!」
どうしようもないので、とりあえず叫んでみた。
もちろん誰も反応しない…と思ったらまさかの救世主が!
「誰かいるのか!?」
木から木へと渡ってこちらに向かってきた男の髪は蒼色だった。
よく見れば瞳も同じ色で。
つい舌打ちをしてしまった。
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案外あっさりと城を出ることができ、今は湖のそばで休憩中。
不思議に思ってリーシィにきいてみると、
「あちらのご両親だって忙しいのよ。
片方はわからないけれど。」
とのこと。
おそらく母親のことだろうな。
性格がシュリアに似てたから。
あっ、逆か。
にしても暇だ。
僕自身、そこまで疲れは溜まっていないというか休むならしっかりと寝たい。
さっき休憩に入ったばかりだから少なくともあと30分は出発しないだろう。
「…僕少しふらふらしてくるよ。」
「あまり遠くに行かないのよー。」
なんだかお母さんのように言われた。
「お母さん、か。」
「何か言った?」
「ううん、何でもないよ、お母さん。」
「お母さん!?」
何だかびっくりしてたけど、無視無視。
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そしてそれから数分後。
「迷っちゃった。」
すごく軽いノリで言ってみたがもちろん状況は変わらない。
セオも橙魔女が集まる地域に戻ってしまっていないという事態。
こんな時にまた襲われでもしたら、と心配してみたが。
今は魔女じゃないから平気か、とその問題は解決された。
…バンバンッて撃って煙あげたら気付くかな?
でもそれをやると、さっき解決した問題がまた浮かび上がってくる。
そこそこ頭はつかえたはずなのだが、働かず。
「困った!」
どうしようもないので、とりあえず叫んでみた。
もちろん誰も反応しない…と思ったらまさかの救世主が!
「誰かいるのか!?」
木から木へと渡ってこちらに向かってきた男の髪は蒼色だった。
よく見れば瞳も同じ色で。
つい舌打ちをしてしまった。