紅蒼ノ魔女(仮)
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「さっきはやりすぎました、ごめんなさい。」



ついつい面白くてあんな風に話していたけど、冷静になってみると少しひどかったかもしれないと思った。



「お前、変な奴だよなー。」


「ほめ言葉をありがとう。

でも、もうそろそろお前はやめてほしかなーって。」


「だって名前知らねーし。

なんていうんだ?」


「人にきくならまず自分から名乗るべきだ。」


「…本当に反省してんのか?」



一応してます。



「ま、いいや。

俺はクラウル・アニン。

よろしく。」


「僕はカイヒ・コトヒラ。

よろしく、クル。」


「もしかしてそれは俺のことか?」


「君以外に誰かいるの?

気配は感じないけど。」



わざとらしくキョロキョロと辺りを見渡してみる。


あっ、鳥発見。


綺麗な蒼色だなー。



「ねぇ、あの鳥は君の?」


「ん?

あぁ、あれは蒼魔女が飼っている魔鳥だ。

魔獣の一種だな。」



懐かしのトラの話と違わないか?



「魔獣って魔女と一緒に生活してるの?

魔獣はどの魔女族にもついていないってきいたんだけど。」


「よく知ってるな。

基本はそうだが、どの種族にもシンボルみたいな魔獣が一種類はいるぞ?」



…それらも戦争につかわれるのだろうか?



「ってか、カイヒ。

何故そんなことを知っているんだ?」


「トラに聞いた。」


「虎?」


「違う、トラ。」


「よくわかんねーけど友達か?」


「っていうより依頼…人?」


「なんじゃそりゃ。」



君は知らなくていいことさ。


それにしても運がいい。


色々きかせてもらおう。



「ねぇ、君は頂に近い魔者?」


「あぁ…って何故知ってる?

それもトラにきいたのか?」


「じゃあ何故戦争を起こそうとしているのか知ってる?」



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