EKAQ
2/
「宜しければ、当てましょーか?」
「(棒読みがムカつく!!)」
「魂の契約はもっと神聖なモノです。不適切な表現はやめていただきたい」
「(どこまで読み取れてんの!?)」
卑屈になった自分に自己嫌悪してきた鈴子はドキリ…
それすら顔に出てしまうのだからカマかけ甲斐がない。
「(やはり…)当たりましたでしょう?」
「ち、違います!!」
「そんなに私の力が見たいですか?契約すればすぐにでも」
「しませんッ」
鈴子は腹を立てながらマフラーを巻いた。
外はもう寒い。
上着を着ようか迷っていると…
「鈴子さん」
それは…
思わず振り返ってしまうような声だった。
例えるならセイレーンの歌声が如く。
惹かれる何かがあるのだ。
「あの…それって…悪魔の特性、なんですか?」
「特性でしょうかね」
「厄介なんですけど」
「魅惑的に誘い込むのは契約のコツみたいなものですから」
「うわー悪魔」
と鈴子が言えば。
「そうですよ」
と水野がシレッと返した…
.
「宜しければ、当てましょーか?」
「(棒読みがムカつく!!)」
「魂の契約はもっと神聖なモノです。不適切な表現はやめていただきたい」
「(どこまで読み取れてんの!?)」
卑屈になった自分に自己嫌悪してきた鈴子はドキリ…
それすら顔に出てしまうのだからカマかけ甲斐がない。
「(やはり…)当たりましたでしょう?」
「ち、違います!!」
「そんなに私の力が見たいですか?契約すればすぐにでも」
「しませんッ」
鈴子は腹を立てながらマフラーを巻いた。
外はもう寒い。
上着を着ようか迷っていると…
「鈴子さん」
それは…
思わず振り返ってしまうような声だった。
例えるならセイレーンの歌声が如く。
惹かれる何かがあるのだ。
「あの…それって…悪魔の特性、なんですか?」
「特性でしょうかね」
「厄介なんですけど」
「魅惑的に誘い込むのは契約のコツみたいなものですから」
「うわー悪魔」
と鈴子が言えば。
「そうですよ」
と水野がシレッと返した…
.