EKAQ
3
埒が明かないので、鈴子は上着を掴むと足早に家を出た。
何故か水野もついてくる。
鍵を掛ける鈴子に話しかけた。
「私を置いて行くのは、いささか無用心ではありませんか?」
「貴方相手に信用する方法があるなら教えて下さいッ」
「なるほど。それもそうだ」
「ていうか、何故についてくるんです!?」
早歩きの鈴子に悠々とついていく水野。
それが早歩きから駆け足にかわろうとも…
「警戒心は強いが順応生有り。…まんまですね」
またファイルを見ている。
ことあるこどに内容と見比べては納得していた。
「ちょっと!それ、ホントやめてもらえませんか?」
「大事な作業ですから」
「…何が書いてあるんです?」
「ダメですよ」
手を伸ばした鈴子からスイと避けた。
なんとなくムカッ…
負けじと押せば更にスイスイと避けた。
「プライバシーの侵害ですッ」
「悪魔に法律は関係ありませんから」
「都合いいな!!」
「はい。非常に助かります」
丁寧な口調が逆にピキッとくる。
初対面の時は良い印象だったはずが…
今は小馬鹿にされているような気がしてならない。
もしかしなくても…
アレは、口調や態度から物腰一つまで仕事用じゃないだろうか、
接客時のスイッチが入れば営業スマイルをするように…
.
埒が明かないので、鈴子は上着を掴むと足早に家を出た。
何故か水野もついてくる。
鍵を掛ける鈴子に話しかけた。
「私を置いて行くのは、いささか無用心ではありませんか?」
「貴方相手に信用する方法があるなら教えて下さいッ」
「なるほど。それもそうだ」
「ていうか、何故についてくるんです!?」
早歩きの鈴子に悠々とついていく水野。
それが早歩きから駆け足にかわろうとも…
「警戒心は強いが順応生有り。…まんまですね」
またファイルを見ている。
ことあるこどに内容と見比べては納得していた。
「ちょっと!それ、ホントやめてもらえませんか?」
「大事な作業ですから」
「…何が書いてあるんです?」
「ダメですよ」
手を伸ばした鈴子からスイと避けた。
なんとなくムカッ…
負けじと押せば更にスイスイと避けた。
「プライバシーの侵害ですッ」
「悪魔に法律は関係ありませんから」
「都合いいな!!」
「はい。非常に助かります」
丁寧な口調が逆にピキッとくる。
初対面の時は良い印象だったはずが…
今は小馬鹿にされているような気がしてならない。
もしかしなくても…
アレは、口調や態度から物腰一つまで仕事用じゃないだろうか、
接客時のスイッチが入れば営業スマイルをするように…
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