EKAQ
4
「悪魔さんて友達いなさそ…」
「……」
水野は唐突な言葉に黙った。
何故そう言われるに至ったかを考えているのだ。
実際"友達"とは無縁だが…
「実は、見た目の割りに性格わるかったり…」
「ああ。成る程」
「?」
水野がポンッと手を打った。
予想外の反応に眉をしかめる鈴子。
「今まで見てきた私は仕事用、本性は悪魔そのものだと、そういう事ですか?」
「えっ?まぁ…」
「そうですよ」
「即答!?」
公私をキッチリ分けれるのは優秀な証拠だ。
そこに関しては特別文句はない鈴子。
本性がどれだけのものかは気になるところだが…
「公私を使い分けるのは当たり前の事。まぁ、本性の是非は別問題ですが」
「意地悪そうですね…」
「"公"ではなく"私"が見たい、と?」
足を止めた鈴子が水野を見上げる。
思わず身構えてしまった。
「もう駅ですから、私はこれで失礼します」
それだけ言うと改札へと滑り込んで行く。
公私の話しはもう興味薄のようだ。
"私"が見たいか?に対し、
まさか真面目に返答されるかと思った水野。
身構えて損した。と、
一息ついて来た道を帰った…
.
「悪魔さんて友達いなさそ…」
「……」
水野は唐突な言葉に黙った。
何故そう言われるに至ったかを考えているのだ。
実際"友達"とは無縁だが…
「実は、見た目の割りに性格わるかったり…」
「ああ。成る程」
「?」
水野がポンッと手を打った。
予想外の反応に眉をしかめる鈴子。
「今まで見てきた私は仕事用、本性は悪魔そのものだと、そういう事ですか?」
「えっ?まぁ…」
「そうですよ」
「即答!?」
公私をキッチリ分けれるのは優秀な証拠だ。
そこに関しては特別文句はない鈴子。
本性がどれだけのものかは気になるところだが…
「公私を使い分けるのは当たり前の事。まぁ、本性の是非は別問題ですが」
「意地悪そうですね…」
「"公"ではなく"私"が見たい、と?」
足を止めた鈴子が水野を見上げる。
思わず身構えてしまった。
「もう駅ですから、私はこれで失礼します」
それだけ言うと改札へと滑り込んで行く。
公私の話しはもう興味薄のようだ。
"私"が見たいか?に対し、
まさか真面目に返答されるかと思った水野。
身構えて損した。と、
一息ついて来た道を帰った…
.