EKAQ
5
電車に揺られながら考える。
これからの事を…
悪魔払いの本でも読むとか?
落ちない汚ればりに効果なさそいだけど…
悪魔とか冗談キツいよ。
勝手に来た癖居座るし。
ご飯は……
美味しかった…けど…
うん……
親が旅行でろくなモノ食べていなかったらしい、
あれは少し嬉しかったようだ。
窓の外を流れる景色をぼんやり眺めながら
こうしていればなんら変わらない平凡な時間なのに…と思う。
「おはよう伊藤さん。どうしたの?難しい顔して」
「あ、渡部くん。おはよう」
停車した駅から乗り込んで来たのは渡部拓郎だった。
同じ学校でありクラスメイト。
少しぽっちゃり気味の冴えない普通の男子学生だ。
「毎朝必ず会うね」
「そうだね」
「どっかで見てるのかと思うちゃうよ」
「ははっまさか」
そう絶対会うのだ。
たまに乗り過ごしや早めに乗っても必ず会う。
特に問い質すような事はしないが妙だとは思っている。
まぁそこには
純情のような
腹黒のような
渡部の隠れた努力があるようだ。
「あ。今日からまた一週間が始まるから憂鬱とか?」
「まぁ、ちょっと厄介な人と仲良く?なっちゃって…」
「へぇ…」
「ほら私、人あしらい上手くないなら」
「そんな事なうと思うけど」
それは本音。
むしろ上手いと思ってた。
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電車に揺られながら考える。
これからの事を…
悪魔払いの本でも読むとか?
落ちない汚ればりに効果なさそいだけど…
悪魔とか冗談キツいよ。
勝手に来た癖居座るし。
ご飯は……
美味しかった…けど…
うん……
親が旅行でろくなモノ食べていなかったらしい、
あれは少し嬉しかったようだ。
窓の外を流れる景色をぼんやり眺めながら
こうしていればなんら変わらない平凡な時間なのに…と思う。
「おはよう伊藤さん。どうしたの?難しい顔して」
「あ、渡部くん。おはよう」
停車した駅から乗り込んで来たのは渡部拓郎だった。
同じ学校でありクラスメイト。
少しぽっちゃり気味の冴えない普通の男子学生だ。
「毎朝必ず会うね」
「そうだね」
「どっかで見てるのかと思うちゃうよ」
「ははっまさか」
そう絶対会うのだ。
たまに乗り過ごしや早めに乗っても必ず会う。
特に問い質すような事はしないが妙だとは思っている。
まぁそこには
純情のような
腹黒のような
渡部の隠れた努力があるようだ。
「あ。今日からまた一週間が始まるから憂鬱とか?」
「まぁ、ちょっと厄介な人と仲良く?なっちゃって…」
「へぇ…」
「ほら私、人あしらい上手くないなら」
「そんな事なうと思うけど」
それは本音。
むしろ上手いと思ってた。
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