先輩好きです!!
やっと終わった...後はボール拾いだけ...

「あれ?終わってる...栗林先輩かな...?
いいところもあるんですけどねー・・少し鬼ですからね...」

「へー・・そんな事いっていいんだ?」

も...もしかして...栗林先輩ですか?

「あ、なんだ。愁先輩じゃないですか」

「なんだとは、なんだ。お前まだマネの仕事やってんの?
俺がせっかくボール拾ってやったのに...」

「・・・先輩?・・・もう1つあそこの奥に残ってるボールがあるの気づいてました?
全て拾わないと1週間運動場が使えないんです。
それを守るのがマネの仕事ってコーチは言ってました。」

もしかいたらただの雑用に使われているだけかもしれませんが...

「ふーん...いいか?俺があっちにまで行ってボールとって投げるからちゃんとキャッチしろよ?あっ...深歌はトロイからできないか?」

「で...できます!!」

「じゃあ、そこで待ってろよ?」

でも...あんな遠くにあるボールここまで飛ばすのって...なかなかできないと思いますけど...

「わぁぁぁ~!!!もう先輩投げてる~...ど・・どうしよ・・」

とればいいんですよね?
キャッチ...

「せんぱーい!!!!ボールキャッチできました~!!!!」

すると先輩は

「ナイスキャッチ!」

爽やかな笑顔で言いました。

先輩?その笑顔にどれだけ私が救われると思ってますか?
今投げてもらったボールも私にとっては最高の宝物になるくらいです。
先輩、好きです。
このボールに込めますからちゃんとキャッチしてくださいね?

私はこっちに向かって少しめんどくさそうに歩いてくる先輩目掛けて投げた。
先輩は慌ててた。というか、「は?」という顔をしてた。

「せんぱーい!!キャッチしてくださーい!!」

どうか...
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