いちごな3人の女の子の物語
「あ!ちょっと!」
「ボーッしてんのが悪いんだよ!しかも、早紀のドリブルなんかに負ける俺じゃねーし!」
「ちっくしょー!絶対取り返すし!」
「やれるモンならやってみろー」
バカにしたような俊吾がウザい。
自然に1対1の、7点先取が勝ちで、ゲームが始まった。
でも…身長差がありすぎて不利。
今のところ、5対2で負けてる。
私だってチビじゃないのに、180cm近くある俊吾とじゃ勝てない。
「しゅ…俊吾!私の方が絶対不利なんだけど!」
「は?そんなん関係ないだろー!早紀、エースだろーが!」
「それこそ関係ないし!」
そう。
俊吾を追って入ったバスケ部だったのに、俊吾を見ているうちに、何だか上手くなった。
今ではエースにまで昇格した。
…そりゃ男子バスケ部のエースを年中見てたんだから、上手くもなるよね。
そんな事、口が裂けても言わないけど。
「…あ!」