いちごな3人の女の子の物語
お昼休みになっても、あたしはモヤモヤしたまま。
…おかしい。明らかにおかしい。
いつもの翔太なら、教室の前まで送ってくれるくらいあたしに過保護なのに。
気づいたら、体育館に取り残されてたあたし。
「…翔太のくせに……」
ぽつりと呟いたあたしの声は、騒がしい教室では誰にも聞こえないよね。
「美咲〜?何か暗くない?」
「え?そんな事…」
隣に座るクラスメイトに、あたしは曖昧に否定する。
「もしかして美咲…
恋煩いかぁ?」