いちごな3人の女の子の物語

「ねぇ…翔太」

「…何?」

「『ちっちゃな強がり』って、思ってるの?あたしの事」


座るベンチの周りには、誰もいない。

あたしは真っ直ぐに向けた目を、翔太にぶつけた。


「好きだよ、美咲が」


半ば諦めたように言う翔太は、どう見たってかっこよくて。

あたしは何故か、泣きそうになる。


翔太の事、あたしだって好きだよ。

強がりなんて言われたのは癪に障るけど、この際何だっていいよ。


許してあげる。

あたしだって、同じみたいだから。

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