いちごな3人の女の子の物語
「身体測定の時、本当はクラスの奴からアドを美咲に、って頼まれたんだ。でも俺、美咲がずっと好きだったから…寸前になって渡すのやめたんだ」
「昔から、小さいのに強がりで…可愛い美咲が好きだったよ」
淡々と語る翔太。
あたしも、無言で頷いた。
「だから、昔に渡したネックレスの文字を、分かってほしくて…ちょっと悪戯しちゃった」
「え?」
「本当は、教室まで送りたかったんだけどね。一人で戻っちゃった」
はにかむ翔太。
…ほんっとに……
「バカっ!そんな事しなくたって翔太の事、好きになってるもん」
今世紀、1番驚いた翔太の顔が真っ赤なのは、あたしだけの秘密だよね。
強がりなんかじゃないよ。
嬉しいだけだからね?
‥END‥