いちごな3人の女の子の物語
……なんであたしと川崎先輩の会話って…こう、もっと弾まないんだろう。
あたしがもっと雄弁で、先輩みたいに賢い人だったら、もっと楽しいのかな。
頬杖のまま再び勉強に取り掛かった先輩を盗み見て、小さく溜息を零した。
そして、ポケットの中身を、きゅっと握った。
……先輩。
あたし、これからも先輩の彼女でいれる自身ないんです。
だけどどうしても好きて、彼女でいたくて。
だからせめて「友菜」って呼んでほしいんです。
これって、ワガママですか?