いちごな3人の女の子の物語

なんとか涙を抑えて、しゃっくりをあげつつも、先輩に聞きたかった。



「先輩……いっつも……あ、あたしばっか、好きで、先輩は名前も、知らないみたいで……っ」



しゃっくりも涙も止まらないあたしの顔、ひどく歪んでそう。



でも、このままだと……やっぱ嫌。



クールでもいい。

天才でもいい。

無言でもいいです。



でもせめてあたしの名前と、想いは、受け取ってほしいです。



勉強だけじゃ足りません。

メールだけじゃ足りません。

チョコだけあげたって、足らないんです。



先輩とたくさん、お話して、笑いたいんです。


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