【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「もういいっ!!!」
あたしは、家を飛び出しがむしゃらに走る。
冷たい風が、瞼を冷やし……
気持ちがよかった。
もうこのまま死んでもいいや。
零の馬鹿……
馬鹿、馬鹿、馬鹿!!!
道端に座り込んで、目を瞑ると、浮かぶのは零の顔ばかり。
信じてたのに……
零………。
どれくらい経ったのか…
「あっれ~?♪ お嬢ちゃん一人ぃ?」
下品な声が頭上から響き、我に返る。
ちゃらちゃらとした、男たちが群がってきた。
みんな死んじゃえばいいのに……
ぼーっとした頭でそんなことを思う。
「ねぇ…シカトすんなってぇ♪」