【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
しつこい男共……
嘘つきな男共……
何かが切れたような音がした。
「五月蝿い、黙れ」
気がつくと、冷めた目で男たちを睨む自分。
挑発したら……
殴られるかもしれないのにね。
でも、そんなことどうでもいい。
「てめ…っ! せっかく、俺様が…!!! 調子のってんじゃねーよ!!」
握られた拳がゆっくり顔面に飛んでくる。
……お前が、調子にのるな。
俺様とか笑わせるな。
この世のゴミ以下が。
逃げたらここで終わり。
少し震える身体をおさえ、身構えた。