【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「女の子に手ぇあげるとか…お前ら馬鹿じゃねーの?」
激痛のかわりに、響いた声。
その声の持ち主は、綺麗な顔をした男の人だった。
どこか懐かしい感じがする……
「しゅりりんっ!! 大丈夫っ!!!?」
聞きなれた声。
あたしを優しく包み込んでくれたのは、レイだった。
男の人は、さらっと男たちを殴り倒していく。
アクション映画を見ているみたい。
「朱里ちゃん、大丈夫?」
あっという間に、全員殴り倒した男の人が爽やかに話しかけてきた。
なんで名前知ってるの…?
聞こうと思ったけど…
安心感からか力は出ないし、声も出ない。
その代わりに小さく頷く。