【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「レイから聞いてたけど……超可愛いなぁっ! お前~~~~っ!!」
動物を撫でるように、わしゃわしゃとあたしを撫でる男の人。
助けを求めるためにレイを見つめると、笑いながら紹介してくれた。
「あたしの兄貴よ」
「廉です~♪」
お兄さん……
確かに、レイそっくり。
だから、懐かしく感じたのかしら??
「しゅりりん、あのね……」
いつになく真剣なまなざしをするレイ。
あたしを撫で続けるレンさんを無視して先を促がす。
「何?」
「あたしたち、執事さんに頼まれて探してたんだ。電話きたのよ執事さんから」
預かってきた。と付け足すと、あたしの携帯を渡してくれた。
零………
裏切ったんじゃないの??
もう……
もう………
「なんなのよぉ……」