【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
溢れ出す涙。
あたしは、携帯を握り締めて泣いた。
「朱里ちゃん? 家帰るん?」
「今、泣いてるじゃんっ!! なんで空気読まないの!?」
五月蝿さがレイよりひどい、レンさん。
そんな2人が面白くて……
涙も止まる。
レイが普通の人に見えるわ。
「で、しゅりりん? どうする~?」
「ホテルに泊まろうと思う……」
これ以上2人に迷惑かけれないしな…。
「ホテルっ!? じゃ、俺も…っ」
バチンッとレイにビンタされたレンさん。
痛がる彼をよそに、レイは何もなかったように言った。
「あたしん家、おいでよっ!!!」