【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。


「あと少しで、アンタのものは全部あたしのものになったのに」



意味が分からない。

どうゆうこと…?


キツくあたしのことを睨む亜美。



「零も、アンタん家の財産もねっ!!!」



何も言えないあたしをかばうように、お父様は亜美をにらみ返す。



「…金目当てで、メイドになったのか」



「当たり前でしょっ? 他になんだってのよ! たくさん抱かれてやったんだから…なんも言えないんじゃないの?」



お父様は言葉を失ったように、俯いてしまった。


あたしは黙って、亜美の言い分を聞く。



「事故はね…偶然じゃないわよ!! あたしが仕組んだの! アンタが屋敷を出てから、雇った男に電話して……」



「五月蝿い」



馬鹿な女の言葉をさえぎる。







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