【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。

 ━━━━━━━━━━━━━━
    ☆あのときの零ちゃん☆
 ━━━━━━━━━━━━━━


   (・◇・){朱里が部屋に入ってきたとき*)



誰かが部屋に入ってくる気配を感じた。

なんとなく……

お嬢様だと分かる。


ゆっくりと握られた右手。

これは、お嬢様確定ですね。


目を開けようか迷ったのですが……

少し意地悪をしたくなってきました。


血が騒ぐんですよね。

最近、お嬢様苛めてなかったですし。



「もう我儘なんか言わないから、戻ってきてよ…」


「一生のお願いだから…目……開けて……零」


「零……愛してる、って…言ってよ………」



そっとふさがれた唇。

痛い身体を起こして、今すぐにでも抱きしめたくなってしまった。




そろそろ起きてあげますかね…


一芝居うつとしますか。








< 156 / 202 >

この作品をシェア

pagetop