【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
▼永遠の十字架と、2人。
大きな鏡に映るシンプルなウエディングドレス姿の私。
肩まで伸びた綺麗に巻かれた髪。
自分が自分じゃないみたいで少し恥ずかしい。
「しゅりり~ん…天使みたい、綺麗だよぉー!!」
「とうとうあの男だけのモノになっちゃうのかー」
私の姿を見て涙ぐむレイと廉さん。
レイは薄紫の背中が広く開いたセクシーなドレスに身を包んでいる。
それまではいいけど……
「レイ、マスカラ落ちて大変なことになってるよけど?」
「えぇ、嘘ぉ?」
「嘘なんかじゃないわ」
「ひっでー顔してんぞ、妹よ!!」
「鼻水たらしてるお兄に言われたくない!」
久しぶりの2人の絡みに、自然と頬も緩む。
レイは今も人気漫画家として活躍しているらしい。
廉さんなんかは、モデルを始めたなんて言ってるからもう吃驚。