【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「それを綺麗にするのが零の役目でしょ」
そうキッパリ言い放ち、ステレオの電源を入れてクラシック音楽を流す。
零からの返事はなく、ちょっと寂しくなった。
そんな自分が自分じゃないみたいで気持ち悪い。
地獄に向かう、車。
地獄へと車を走らせる、零。
学校は地獄よりも酷い場所だ。
餓鬼な欲望が集まる場所。
陰険なイジメなんかは、もうその域を越してると思う。
「自殺しようかしら」
そう呟いてみたものの、優雅に大きな音を放つステレオのせいで、誰にも聞かれることなく消えてしまう。
零も、連れて行きたい。
零がそばにいれば、例え私が苛められても平気だわ。
男に話しかけられてもきっと平気。
それくらい、零は大きな存在。